本日2回目の来院の60代男性の方。
6年ほど肩の痛みに悩まされており、どんどん肩が上がらなくなってきたようです。
週1でマッサージを60分受けていたようなのですが、
なかなか変化が出ず、治療後は少しいいかなと思うと
すぐに元通りになるを繰り返していたそうです。
ゴルフがお好きで毎週のようにラウンドしてたのですが、
最近は痛みでプレー支障が出てきたとの事です。
このような肩の痛み、可動域制限の出現は、
正式には四十肩、五十肩は、「肩関節周囲炎」といいます。
肩の周りに炎症が起き、痛みや可動域制限がみられる疾患です。
40代、50代に多いので、そのように呼ばれていますが、
今回のように60代の方や30代の方にも出る症状です。
原因としては様々なものが考えられます。
・肩周りの筋肉の拘縮
(ローテーターカフと呼ばれる肩周りを支えるインナーマッスルのことで、
棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋のことです)
・同じく肩周りの関節包や靭帯の癒着
・加齢のよるもの
・内臓疲労からくるもの
・猫背など姿勢の乱れからくるもの
・その他特に原因がはっきりしないもの
など多岐にわたっています。
当院にお越しの患者さんに何をして痛くなったのですかと
お聞きしても、「特に何もしてないのですが」と言われる方も多いです。
四十肩、五十肩の方への当院の施術は、
肩周りだけを施術するのではなく、お身体全体のバランスを整えることを優先して行います。
筋肉を緩める、原因の関節を正しい位置に整える
炎症が強ければ、炎症を抑える電気治療等を行います。
四十肩、五十肩の原因の一つに姿勢の悪さが挙げられますが、
姿勢を根本的に改善しないと、一時的な症状の緩和はあっても、すぐに戻ってしまいます。
ですので、その方の状態を見極め、
手首や腕、骨盤や足首の調整をメインで行うケースもあります。
今回の方は、手首と前腕にトラブルがありました。
その悪い部分を押さえながら腕を上げていただくと、
痛みの軽減や可動域の向上がみられました。
まだまだ時間は必要ですが、変化を感じていただけ、
暖かくなる頃までには、大好きなゴルフを思いっきり楽しんでいただけると思います。
しっかり施術をさせていただきます。
ただ、四十肩、五十肩と同じような症状の場合でも、別の疾患の場合があります。
鍵板断裂、石灰沈着などです。腱板断裂:ローテーターカフの断裂
(特に何もしていなくても、加齢などで筋が切れてしまっている)
石灰沈着:肩関節に石灰が溜まってしまい、強い痛み、可動域制限が出る
(注射器で直接吸い出すこともあります)
その場合は、整形外科などでレントゲンなどの検査が必要ですので、
その時は、速やかに検査をしていただくようお話しいたします。ご安心ください。
まずは、信頼する整形外科、治療院でしっかりと検査を受けましょう。
当院は、接骨院ですので、レントゲンなどの設備はございませんが、
問診。触診、徒手検査などで状態を見極めることができますので、
安心して、ご相談ください。