先回、足の捻挫で書いた高校生の子の続きです。
早速、足の状態を見させていただきました。
外果(外くるぶし)周りがしっかり腫れていました。
本人に、「しっかり腫れてるよ」というと、「えっ?」とびっくり。
正常の側の足首と比較してみてもらい、状況を把握してもらいました。
「だから痛みが引かないんですね」と。
結構こんな感じで捻挫くらいと放置している子が多い気がします。
部活もあるから、そのまま痛みを我慢してやっている状況です。
良くないですよね。
治療もせずにそのままにしておくと、強い痛みは時間が経てばある程度少なくなりますが、
慢性的にいつも痛みが残ってしまう事もあります。
この子にもそれを伝え、しっかりケアが必要なことを理解してもらいました。
これからも部活も頑張ってほしいですから。
この子は、さほどひどくないと思っていたので、なにも処置してなかったのですが、
捻挫したら、まずご自身で対処できることは早急にした方がいいです。
腫れも結構あるので、初回の処置としては、
捻挫で足首の捻じれがでており、それがそのまま残ってしまっているので、
その調整を行いました。
次に痛みの軽減と腫脹を早く引かせるためにハイボルテージ電気治療を行います。
この二つをできるだけ早いうちに行うことで、その後の治り方に差が出ます。
あとは、サポーターをしっかり巻いて終了です。
部活にすぐ復帰したいオーラがバンバン出ていますが、
中途半端に復帰することで、後遺症が残ってしまう可能性を話して、
何とか我慢してもらいました。
集中して3回治療を行い、足首の状態は良くなっていましたが、
本人に痛みの度合いを聞いたところ、「10が8か9になった程度です」と言っていました。
足の状態をみて、もう少し軽減しているはずと思いましたが、
骨折や靭帯が切れてはいないので、このままもう少し様子を見て、
それでも痛みの変化がなければ、詳しい検査をしてもらうことを伝えました。
それから1週間後の再度来院。
痛みの状態を聞くと、「もうほとんど痛くありません」とのこと。
先回の治療後から、痛みが急速に改善してきて、内緒で部活の試合にも出たそうです。
内緒で試合に出たことは注意しましたが、それ以上にこちらの伝え方を反省しました。
今回は幸い、良い方向に向かいましたが、ケガの管理を今一度しっかりしていけるようにしていきます。
今回来院した時は、足首に若干のむくみは見られましたが、
圧痛、荷重痛もなく、運動しても大丈夫な感じでしたが、
部活中はサポーターを必ずしてもらうようお伝えしました。
ただ、先週試合に出た時に、
右手の人差し指が知らない間に腫れて、痛みが出たようです。
プレー中、接触でひねられた感じです。
今度はそちらの治療を開始します。
何かありましたら、こちらで報告したいと思います。
今回は術後の指導の反省と足首の捻挫の処置が間違っていないことの確認が
できた症例でした。
今回の足の捻挫に限らず、スポーツでのケガは
できるだけ早い処置がその後の治り方に影響が出てきます。
レントゲンなどの詳しい検査が必要な場合はその旨をお伝えしますので、
あれっと思ったら、すぐに治療にお越しくださいね。
その際は、ご連絡お待ちしています。